yokaのblog

湖で微生物の研究してます

学会4連続

ドイツでのSAMEに引き続いて、微生物生態学会甲府)・地球化学会(東京)・陸水学会(金沢)と参加してきた。

 微生物生態学会では陸水学会との共催シンポジウムのオーガナイザーを務め、地球化学会は招待講演で分野外の研究者の前で30分も発表の時間をいただき、陸水学会ではこれまで未公開だった新ネタ披露で、どれも準備と緊張を要する内容だったので、大きな失敗なく、また心身ともに無事に終わってホッとしている。シンポジウムも招待講演も良かったとの声をいただけて、陸水学会では発表賞までいただくことができ、タイトなスケジュールでもクオリティが下がらないように前広に準備を進めてきたのが報われて良かった。一つ心残りは、微生物生態学会での発表で時間の読み間違いで後半が早口になってしまいまともに紹介できなかったことだ。この発表はSAMEでの英語スライドをベースに日本語で作り直して準備したのだけど、聴衆がSAMEと違って水域の専門家でないことや、母国語で話ができることもあって、ついつい余計な説明や裏話を織り込んでしまって時間を使いすぎてしまった。同じスライドの内容・枚数でも、話し方によって消費時間は大きく変わるのだということに次から気を付けなければならないと思った。

 改めて、色々な学会に参加してみて思うのは、自分の研究の立ち位置を客観視できて面白いなということだ。他の研究領域ではどういうことに興味が持たれていて、何が最先端なのか、というのを知っておくことは、自分の研究の方向性や見せ方を見直すことにつながり、その魅力を少しでも多くの人に伝えるために重要なことだと思う。

 しかしそれにしても、タフな1か月だった。これ全てが9月の出来事だったとは信じられないくらい濃密だった。月の半分以上がホテル暮らしで、公私ともに払った犠牲も少なくなかった。しばらくは落ち着きたい。学振PDの3年もちょうど折り返しに差し掛かかり、投稿中の論文ももう少しで決着がつきそうなので、来月からは心機一転、新しい仕事にどんどん取り掛かっていこうと思う。