yokaのblog

琵琶湖で微生物の研究してます

世界とgive & takeするにはまだ早い

 最近はデータもやることも無限にあって、中長期的に自分が進むべき方向も見えている状態で、しばらくは迷うことなく仕事ができそうだし、研究成果としても(まだ不確実なことがほとんどだけど)まぁ面白い方向に進んでいるのではないかと思う。

 時々「海外には行かないのか?」ということを聞かれることがある。僕は「しばらくは日本で頑張る予定です」と答えるし、実際そう思っている。もちろん、世界の最先端の研究者たちともっと仕事をしてみたいという欲望はある。だけど、今はまだその時期ではないと思っている。

 例えば今、自分の研究費を使って海外の有名研究室に行ったとしても、おそらく自分がgiveするものよりtakeするもののほうが圧倒的に多くなって、どうしても「勉強させてもらいに行く」という感じになる。相手にとっても、takeするものがないのなら受け入れる理由も特になくて、「自費で来るんなら断る理由もないし」というお客さん的な扱いをするしかなくなってしまう。何度も何年も海外に行けるのならそれでも良いのかもしれない。けど、一生海外に住むつもりでない限り、研究人生で海外に行けるチャンス・期間は限られているだろう。

 だから僕はどうせそのチャンスを使うなら、もっと互いにメリットがあるような対等な関係のもとで行ったほうが、効率良く楽しく研究ができるのではないかと思う。昨年スイスに行った時もそれは意識していて、小ネタだけど自分にしか出来なくて、確実に短期間で成果がでる研究ができる場所・方法を選んだつもりだ(実際に今その研究で論文を書いている)。

 客観的に見て、まだペーペーの自分が今外に出て「お客さん」にならないようにするのはとても難しいと感じる。なので今は日本で黙々と実績を溜める時期だと思っている。目指すべきは「世界の最先端で対等にgive & takeできる実績をつける」ことだ。そのためには少なくとももう2,3年は必要だろう。とても長い時間だ。けど今あちこちに飛び出すより、しばらくは水面下で黙々と勉強して論文を書きまくるのが最短ルートだと信じている。毎日のように世界中から論文が出てきて焦るけど、そう言い聞かせながら不確実な未来を待っている。