yokaのblog

琵琶湖で微生物の研究してます

SAME15@ザグレブ

ザグレブで開催されていたSymposium on Aquatic Microbial Ecology (SAME)に参加しておりました。

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 この学会は2年に1回の頻度でヨーロッパで開催されていて、前回のウプサラ大会、それからその2回前の2011年のロストックでの大会に引き続いての参加。この学会は「水域微生物生態学」に限定した会議なので、口頭発表はパラレルセッション無し(1つしか会場が無い)、ポスター発表数が200弱で、比較的こじんまりとしている。その分、巨大な学会では近寄りがたい大物研究者と話せチャンスも多い。今回の僕の発表内容(ポスター)は琵琶湖のウイルスメタゲノムの途中成果だったのだけど、海洋ウイルス研究の大家が話を聞きに来てくれて色々と良いアドバイスをもらうことが出来た(というより、色々と厳しくツッコまれてまだまだ議論が浅いことを痛感した)。僕が今滞在しているチューリッヒ大のメンバー・OBや共同研究者のグループはこの学会では一大勢力で、そこに混ぜてもらうことで人脈を広げることが出来たのも良かった。

 前回の大会では、研究がバイオインフォマティックスに偏りすぎ・頼りすぎ・引っ張られすぎているという印象があって、前回大会を振り返ったAMEの総括でも、「分子生物学だけでなく、色々な手法を組み合わせて研究対象にアプローチしていくことが重要だ」と締めくくられていた。それに比べると今回の学会はかなり多くの発表で顕微鏡の画像や動画が使われていて、生物学・生態学により近い研究が増えたという感想で、他の参加者も同じ印象を持っていたようだった。応用っぽい研究は少なくて、ザ・基礎研究といった研究が多数を占めていて「まだまだ人類には基礎研究に時間とお金を使う余力があるのだ!」ということに安心できた。

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↑恒例の爆音で踊り狂う懇親会。朝4時までやってたらしいのだけど、翌朝もセッションがあったので2時過ぎくらいで切り上げた・・・

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クロアチアということで海鮮を期待していたのだけど、ザグレブは内陸ということで、典型的なヨーロッパのパン肉肉ポテト肉な毎日。美味しいのだけど、ずっとはつらい。

f:id:yokazaki:20170912040532j:plain↑エクスカーションではプリトヴィツェに行った。素敵な場所だったのだけど、写真をよく見てもらうと分かるように、富士山の登山道のごとく混んでいて大変だった・・・行く途中にはまだ戦争の跡が残っている建物も多くあったけど、今は観光地としてうなぎのぼりの人気の国らしい。

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↑最終日はザグレブ最高峰(といっても路線バスで上まで行ける)の山へ。雲海から顔を出している山の向こうはスロベニア

 次回2019年のSAMEはポツダム開催とのこと。来年のISMEもライプツィヒなので2年連続ドイツに行くことになりそう。スイスに来てから学部時代に履修したドイツ語を少しずつ思い出しているところなので、そのまま使えるようになっておきたい。