yokaのblog

湖で微生物の研究してます

2月琵琶湖

今日は琵琶湖調査の日。昨日までの大雪で北湖は沿岸から真っ白。今年は去年よりも雪が多くて寒いように感じる。
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全層循環が完了して、表層から深層まで酸素たっぷり、水温は表層から湖底まで7.9℃で均一な状態。透明度は7.9mと高くなっていて、ずっと優占していた緑藻は勢力が衰えてきた模様。濾過もいつもよりもスムーズだった。細菌数は3.8×106 cells/ml、ウイルス数は8.7×107 /ml。
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これで今シーズン調査はおしまい。この手作り濾過システムで1年間、水を採りまくった。毎月10Lを1,2回採って、60L採った月もあるから、延べ200Lは濾過しているのではないかと思う。今後しばらくはこのサンプルから生み出された膨大なシーケンスデータの解析に注力する。お世話になった船ともしばらくお別れ。
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船着場には春がきておりました。
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やっぱり現場に出てこそ生物の研究者だと思うので、早いところ分析したデータから新しい仮説を立てて、次の調査にまた来たい。琵琶湖という恰好の研究フィールドにいつでもどこでも簡単にアクセスできるこの環境は本当に素晴らしいと思う。