yokaのblog

湖で微生物の研究してます

8月びわこ その1

今月は2回琵琶湖に行く予定なので、早速1回目を済ませてきた。

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穏やかな夏の朝・・・かと思ったけど、やっぱり日が昇ると暑い。9時の時点で気温は29.7℃、水温は28.1℃。透明度は7.9mまで伸びて、「溶存有機炭素(DOC)豊富、栄養塩(N・P)欠乏」の典型的な真夏の表層になってきた。

沖ではカモメが表層の魚を追いかけていた。今年の琵琶湖はアユが多いらしいので、おそらくアユの群れだと思う。その影響か、今年は水中のミジンコの数が去年に比べて遙かに少なく、去年は透明なボトルに水を汲むと泳いでいるのがたくさん見えたのに、今年はそんなに見つからない。南湖の水草も例年のように水面を覆いつくすほどではないし、烏丸半島のハスが突然消えたのもニュースになった。一方で外来植物のオオバナミズキンバイの黄色い花が去年にも増してそこら中の岸に生えているし、去年は見られなかった家の近所の瀬田川でも今年は大繁殖している。

1年単位でも、琵琶湖はどんどん変わっている。変化のスピードは人間社会とそんなに大差ないのではないかとも思ってしまう。こんな勢いで数百万年も続いている琵琶湖とその変化に順応して生息し続けている生物って本当にたくましい。