yokaのblog

琵琶湖で微生物の研究してます

早期取得断念

 今所属している、京大理学研究科(生物科学専攻)の博士の学位の最低取得用件は「査読付き国際誌に一報以上掲載」だ。僕はすでにその基準を満たしていて、できれば早く学位をとって、研究費申請や共同研究の自由度を上げたい、と思い、3年未満での早期取得を目指していたのだけど・・・どうやらこれは難しそうなことが分かった。

 すでにD論のストーリーは固まっていて、指導教官からも前向きな意見を頂いていたので、今執筆中のD論のシメとなる論文が良いところに通れば、すでに持っている中堅どころ(>IF3)のジャーナルの2報と合わせて、十分に学位の申請ができると思っていた。だが、本部に確認したところ、前例と照らし合わせると、早期取得は「とてつもない科学的貢献」が必要とのことで、超一流誌(Natureクラス)に載るようなレベルの研究業績がなければ、認めることはできない、との回答だった。

 「そう言われたのでしょうがないんでNatureに載せました」ってなれば超かっこいいんだけど、今やっている研究は、将来Natureになるかもしれないネタを見つけてくるための下地固めなので、残念ながらそこまでのインパクトは無くて、うまくいって分野内のトップジャーナル(ISME J)レベルかなぁと思っている。

 にしても、3年以上いれば「査読付国際誌1報(どこでもいい)」で学位がもらえるのに、3年未満だったら「超一流でなければだめ」というのはなんか腑に落ちない。それにその「超一流」ってのも客観的な指標ではない。調べてみると、よその大学では「これこれ以上のジャーナルに何報以上」みたいな客観的な基準が書かれていたりして、多くの大学では僕はその基準を満たせるように思われた。けどでも確かに、僕ぐらいの業績の人は京大にはゴロゴロしているし、その中でも前例が超一流だけ、という事実を突きつけられると、僕は黙るしかない。

 まぁ、博士の学位は免許みたいなもので「めんどいからさっさととってしまいたい」くらいの価値にしか思っていないので、そんなものにこだわるのもカッコ悪いし、逆に「3年間在籍してればくれるんでしょ」くらいの気持ちで、あまり気にすることなく研究に集中できるようになった、ということでポジティブにとらえて頑張ろうと思います。

 ・・・しかし、もう1年、自分の名前で研究費の応募が出せないのはつらいな・・・DC1の外部資金に応募できない縛り、撤廃してくれないかな。新しい研究アイデアを人に評価してもらうチャンスがない、というのは若手研究者を育成する制度としては間違っているような気がするのですが。