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yokaのblog

琵琶湖で微生物の研究してます

最先端の人たちと鳥肌を立てあう楽しさ

↑の記事でも一度触れた内容なのだけど、ノーベル賞をとった大村先生の言葉として本の中で取り上げられている以下の言葉がとても好きだ。

レベルの高い人とおつき合いすることが大事である。レベルの高い人たちとつき合っていると、いつしか自分もそのレベルになってくる。そのためには自分を磨いて、良い仕事をしなければならない

最近、本当にその通りだと感じることが多い。各業界・各分野の最先端にいる人たちの考えの深さと自信は、他を圧倒しているし、本当に感心させられる。そして、そのような人たちとの人脈は、何にも代えがたい財産だと思う。

 世の中、付け焼刃の知識で、意外なほど簡単に、専門家ぶることができる。そういうニセモノの専門家は、自分の考えの深さで勝負するのではなく、相手の無知に付け込むことが商売になっている。これは会社員経験をはじめとしたこの数年で僕が思いを強くしてきたことだ。

一方で世の中には、

技術も考えの深さも自信も桁違いすぎて、話してるだけで自然に鳥肌が立つレベル

の「本当の専門家」もいる。僕は「鳥肌」を人生の豊かさを測るうえでの重要な指標に位置づけていて、「死ぬまでにあと何回鳥肌を立てられるかな」とか良く考えるのだけど、研究の世界に戻ってきてから、幸運にも最先端の研究をやっている本当の専門家とお話しする機会が持てるようになってきて、その度に僕は「この人はやばすぎる・・・」と鳥肌を立て、打ちのめされ、新たな境地に着地する、という経験を繰り返している。

 本当の専門家でいるためには、すさまじい労力が必要なはずだ。過去の事例を知り尽し、最先端の動向をフォローし続けていなければならない。さらにその上に、自分独自の見解や技術を上乗せして、新たな潮流を生み出していく張本人にならなければならない。本当の専門家は、それを、愚直に実践し続けている。だから、1の質問をすれば、10の深さの答えが返ってきて鳥肌が立つ。10分話をすれば、10本の文献を読むよりも有用なアドバイスが得られて鳥肌が立つ。一緒に仕事をすれば、今まさに間違いなく最先端にいるのだという自信に鳥肌が立つ。

 そういう、鳥肌経験をするたび、冒頭の大村先生の言葉は本当にその通りだと感じるし、レベルの高い人との人脈って本当に大切で、人脈を作るときはレベルの高い人を選ぶべきだ、という気持ちを強くしている。レベルの高い人とおつきあいできる、というのは、これまで想像していた以上に、圧倒的な強みであり、楽しくて、貴重で、有難いことなのだと、思うようになった。

 一方で重要なのは、大村先生の言葉の後半

そのためには自分を磨いて、良い仕事をしなければならない

という部分だと思う。当たり前だけど、求めるばかりではダメで、「レベルの高い人」と人脈を築くには、自分自身も、相手から求められる「レベルの高い人」でなければならない。付け焼刃で無い、本当の専門家にならなければならない。そうして、互いの技術と考えの深さに鳥肌が立ちっぱなしの関係を築きながら研究できたとしたら、さぞ楽しいはずだ。