yokaのblog

琵琶湖で微生物の研究してます

環境バイオテクノロジー学会 2日目

昨日に続いて環境バイオテクノロジー学会。昨日もなんとなく感じていたことだけど、研究対象が深刻な汚染(高濃度・高毒性・難分解)だったりするので、

・環境中に栄養を撒く

・環境中に微生物を撒く

・遺伝子を組み替えた生物を使う

といったことに対しては「ある程度は仕方ない」と考える側面もあるのかなと感じた。もちろん、学会の場でも遺伝子組み換え生物の扱いについては慎重な議論がされていたけれど、野外に1細胞でも遺伝子組み換え生物が漏れ出すと結構な大事になるので、この辺の問題はもっと深刻に議論してもいいのでは、と感じた。細菌の薬剤耐性やショウジョウバエのP因子が数十年のタイムスケールで全世界に広がってしまったように、人間が作った遺伝子が環境に漏れ出して収集がつかなくなる事態って、結構簡単に起こるような気がするんだよね。

 

以下、今日の個人的ハイライト。

■「増殖速度が遅い微生物の集積」は、産業利用の現場でも大きな課題になっていて、増殖させる方法が分かっていても、必要な細胞濃度を得るまでに半年~数年が必要な場合もある。できるだけ他の細菌を含まない状態で集積したものを接種することが素早く必要濃度を得るのに有用な一つの方法。

 

レアメタルで汚染された排水を浄化し、金属を資源として回収する方法として、微生物を用いた方法が研究されている。すでに種々のレアアースの還元が実験室レベルで実現している。

 

■微生物燃料電池は「不要有機物の分解」と「有用有機物の生産」を電極を介した電子のやり取りで同時に実現できる可能性のある技術として研究が進められている。

 

明日からはつくばで別の学会に参加してきます。