読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

yokaのblog

琵琶湖で微生物の研究してます

キャリア・考え方

学生最後の1年

今日から新年度、博士課程も残り1年を切った。会社を退職して研究に戻ってきて2年、ここまでは研究の勘を取り戻すことに必死だったけど、だんだんこの生活が当たり前になってきて、良い意味でも、悪い意味でも、緊張がほぐれてきた気がする。 研究に戻って…

研究者は芸術的な職業かもしれない

最近ずっと論文を書いている。自身3本目の論文で、博士課程の研究のメインの成果になりつつも、僕の今後の研究のベースにもしたいと思っている論文だ。今回は計画段階から練り込むことができた研究なので、なかなかこだわりの強い内容に仕上げられたと思う。…

専門分野をもつことで興味の対象が広がる

これまでの人生で進路に迷った時、僕は常に「つぶしのきく」ほうを選ぶようにしてきた。自分は何が得意で、何か好きなのか。どの道が先まで続いていて、どの道が途中で途切れているのだろうか。やってみなければ分からない。分からないのであれば、選択肢は…

最先端の人たちと鳥肌を立てあう楽しさ

↑の記事でも一度触れた内容なのだけど、ノーベル賞をとった大村先生の言葉として本の中で取り上げられている以下の言葉がとても好きだ。 レベルの高い人とおつき合いすることが大事である。レベルの高い人たちとつき合っていると、いつしか自分もそのレベル…

違和感の備忘

今日は自分を棚に上げて批判を展開しますよ。僕が会社員からアカデミアに戻ってきて感じるようになったこと、というか冷静に考えれば会社員なぞ経験してなくても分かるはずなんだけど、会社員時代と比べてアカデミアで見かけることが多いと感じる、改善した…

研究でお金がもらえるということ

賛否ありそうですが、今日はちょっと強めの主張を。 ポスドク問題つまり、アカデミアでポストが無くてなかなか定職が見つからない、という話は、もう10年くらい議論されている話題であり、そこでよく槍玉に挙げられるのが「受け皿を増やさないまま博士を増や…

刺激が欲しい

努力の上限は想像の上限で決まっており、想像の上限は経験の上限で決まっている。これは僕が高校受験の時からずっと思っていることだ。人は、自分が見たことがあるところまでしか自分を高めることはできない。誰かが先に登っているのを見て初めて、自分が登…

自分だからできる研究とは?

先日本屋に立ち寄ったら、機械学習や人工知能の技術書が山積みになっていた。数年前に比べて、これらの言葉は確実によく耳にするようになったし、つい先日ニュースになっていた、碁でプロがコンピューターに負けた話のように、少し前の人々の想像をはるかに…

研究者の出会い系

京大が主催する「100人論文」なるイベントに行ってみた。概要については以下を参照↓ 速報:嗚呼、この素朴な意見交換の喜びや | 京都大学 学際融合教育研究推進センター Web経由で自分の研究内容ややりたいこと、提供できるリソース等を短い文章で投稿してお…

科学は役に立つべきか

基礎科学に対して「役に立たない」と表現を使う人がいる。科学の外にいる人が批判的な意味を込めて使うのはともかくとして、科学者自身が自分の研究を指してこの表現を使うのはありえないことだと僕は思う。 今世の中を便利にしてくれている、「役に立ってい…

かっこいい研究者

「上までのぼりつめた先輩がカッコいい存在かどうか」というのは、自分が飯を食っていく業界を選択するうえで、くだらないことのように見えて、とても重要な要素だと僕は思っている。研究者が研究者を目指す理由って、単に自然が好きとか好奇心旺盛とかいう…

次世代シーケンサーの次にくるもの

鳥取で行われていた微生物資源学会という学会に参加。単離や株の保存に関する学会で、自分がやっている生態の研究からは少し分野違いだけど、ある微生物のことをしっかり知ろうとすると「単離する」のがやっぱり一番効果的な方法で、その道のプロの人たちと…

国際学会@スウェーデン

スウェーデンのウプサラで行われている国際学会(SAME 2014)に参加してます。一年で一番いい時期に来ていて、町並みと気候を楽しんでます。 自分の論文が意外に読んでもらえていたり、やろうとしていたことがすでにやられていたり・・・で、やはり世界の研…

試行錯誤とこだわり

会社員を辞めて研究に戻ってきて、特に「良かったな」と思える瞬間として ① 試行錯誤にしっかり時間を使える ② アウトプットの質にこだわることに時間を使える という2つがある。 アカデミアに比べて、時間(=コスト)の使い方によりシビアなビジネスの世界…

「未来の当たり前」を考える

研究計画を立てるときの話。研究の世界ではだいたい、実際に実験してデータを出している段階から、論文が出版され成果が世間に公開される段階までに、数年のタイムラグがあるのが普通だ。だから、自分が新しい研究テーマを考えるとき、今論文になって出てい…

研究者の自信について

僕の分野に近いところだけの話なのかもしれないけど、会社を辞めて研究の世界に戻ってきて、「研究者ってもっと自信満々でもいいんじゃないの?」と思うことが多々ある。というか、謙虚すぎるのでは、と感じる。 クラスで一番勉強できるやつをみて「あいつと…

NGS現場の会 2日目

今日は昨日以上に近い分野の研究発表が多く、有意義な1日だった。学会で他の研究者と話すことのメリットって、大きく3つあると思う。 ①自分の想像の上限が引き上げられる ②研究の問題設定の明確化・精緻化ができる ③知見を交換し、コラボ研究の可能性を模索…

研究での仲間の作り方

会社員人生を経験して、思いを強くしたことの一つに 仕事へのモチベーションやアウトプットの質は、「何をやるか」でなく「誰とやるか」で決まる というのがある。仕事の中身に興味を持てるかどうかよりも、一緒に仕事をする仲間と気が合うかどうかが、楽し…

研究者は「好きなことできてるんだから給料安くてもしょうがない」という認識をもつべきでない

2つの意味で。 一つは 「好きなこと」じゃなくて「世の中の役に立つこと」という認識をもつべき という意味で。世間は「科学で生活を豊かにしたい」というモチベーションで、貴重な税金を研究者に託してくれている。それを世間に還元するという意識を持つの…

良い学術論文の書き方

Youtubeで面白い動画を見つけたので共有。 How to Write a Great Research Paper - YouTube Microsoft ResearchのSimon Peyton Jones教授の授業の動画で、「良い学術論文の書き方」をレクチャーしている。 コンピューターサイエンスの研究が例になっているけ…

パーマネントより報酬を

iPS細胞研究所の9割有期雇用 山中教授「民間企業ならすごいブラック企業。何とかしないと」 奈良で講演 - 産経WEST ちょっと前に話題になっていた記事。iPS研ですらこうなんだから、もっと基礎な研究領域の状況は推して知るべし、だ。アカデミアにいれば…

研究者としてのストーリー

僕が今まで読んだ中で好きな本の1つに、「ストーリーとしての競争戦略」という本がある。経営学の本なんだけど、一言でいうと 外部環境が変わってもゆらぐことのない、論理的で一貫した物語を描き、それを追い続けられるかどうかが、生き残りのポイントである…